ドーモは、岩手県観光協会が観光DXの推進に向けて構築したデータマネジメントプラットフォームに「Domo」が活用され、アジャイルなデータ活用を支援していることを発表した。
岩手県観光協会は、観光DXを通じて観光地域づくりを推進すべく、行政・自治体、宿泊業・旅行業などを対象に、2022年7月より「いわて観光マーケティング実践塾」と題し、1)デジタルマーケティングの必要性、2)地域におけるデータの重要性、3)データ分析のスキルアップ、4・5)いわて観光データマネジメントプラットフォームの活用実践術などをテーマとした計5回の講座を開催している。
また、同協会は行政・自治体、宿泊業・旅行業など、岩手の観光を推進していく関係者がデータドリブンな施策を検討しやすいようにDomoを導入して、「いわて観光データマネジメントプラットフォーム」を構築。ここでは、「みんなで簡単にデータを見て、みんなで分析できる」ことに重きを置き、OODAループ(観察、状況判断、意思決定、行動)を素早く回し、自らが微調整しながら施策を推進できる体制を目指しているという。
2022年11月29日に岩手県観光協会が主催した第4回の講座では、参加者にDomoを操作してもらう環境を提供。講座では、7月~9月に実施した「北東北三県大型観光キャンペーン」のイベント参加者へのアンケートデータと、10月まで実施した「いわて旅応援プロジェクト第2弾」の一部のデータを使い、岩手県観光協会の担当者が会場でDomoを操作しながら、収集したデータを紹介し、来訪ニーズから見えてくる今後の施策を検討したとしている。
北東北三県大型観光キャンペーンのイベント参加者へのアンケートデータでは、複数の回答結果を組み合わせ、岩手県外(東北外・大都市圏)から誘客を図るために、Domoのダッシュボード上に「1年間で3回以上岩手県へ来訪するリピーターが体験していることは何か?」とビジネスクエスションを掲げ、課題を明確にした上での分析法を紹介し、解決策につながるアイデア出しを行ったという。
また、「いわて旅応援プロジェクト第2弾」の一部のデータを活用し、来訪エリアのランキング、宿泊の価格帯、来訪期間から曜日別の訪問数、クーポンの利用状況、エリアごとの傾向など、多岐にわたる項目を可視化して、本来のキャンペーンの目的を達成しているか現状を正しく把握し、消費単価の向上を目指して考察を深めたと述べている。