「レイヤー構造」でグループ経営を変えたDX事例
西山氏が関わっている経営共創基盤は、「みちのりホールディングス」を設立し、東日本を中心に、バスなど公共交通事業のサステナブルな事業経営に取り組んできた。当初からDXを行おうとしたわけではなかったが、結果として、グループ経営をレイヤー構造で捉え直すことでDXにつながっている。
みちのりホールディングスは、複数のバス会社などが傘下にある。個々のバス会社毎に路線数、従業員数、地理的条件、人口密度、気候条件などは異なる。しかし、バス会社のオペレーションを要素に分けて横串しで見ることもできるという発想が経営の原点にある。その結果、社員や経営陣が様々な事柄をレイヤーに分解して考えることができるようになった。