SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

次代のための“探索型”AI活用

なぜそのAIはイノベーションを生み出さないのか──「深化」と「探索」見落とされた片方の“手”とは

第1回

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

“片手落ち”のAI活用

 経済産業省は「AI導入ガイドブック」で、2025年までに見込まれる経済インパクトをもたらす上位5つのAI導入領域として、「予知保全」「需要予測」「経理関連業務効率化」「データマーケティング」「外観検査」を挙げています。これらはいずれも、既存事業の省人化、効率化、生産性向上を狙ったもの、つまり両利きの経営に照らせば「知の深化」にあたる活動と捉えることができます。こうした既存事業の高度化が意義のある活動であることは間違いなく、それによってコスト削減や効率化を進め、「知の探索」の源泉ともなる収益の向上を目指すことは、経営戦略として取り得る選択肢の1つです。

 しかし、AIを活用しているというだけでこれらの取り組みを“イノベーション”として短絡的に据えてしまうと、現実としては既存事業を高度化するための活動であるにも関わらず、あたかも新たな価値を創出しているように錯覚してしまい、本来目指すこととやるべきこと、目的と手段とにギャップが生じてしまうことになります。既存と新規のバランスを重視する両利きの経営で考えれば、「知の深化」側だけでイノベーションを目指すような片手落ち状態に陥ってしまっているのです。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
次代のための“探索型”AI活用連載記事一覧
この記事の著者

椎橋 徹夫(シイハシ テツオ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

和田 崇(ワダ タカシ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング