2023年はClimateTechの“立ち上げ期”になる
馬田:私はClimateTechの起業支援をしている立場なのですが、よく「自分はIT業界の出身で、気候変動について興味はあるけどそれに関する技術のことはわからない。それでも気候変動のビジネスに携われるのか」という相談を受けます。まったく問題ありませんとお答えしているのですが、こういった悩みに対しても、ダイナミックケイパビリティの考え方は活かせそうですね。
梶川:そうですね。ダイナミックケイパビリティとは、言ってみればある種の「勇気」だと思うんです。今活躍している専門家だって、昔から専門家だったわけではありませんし、急速に発展する技術に追いついていかなければ、すぐに専門家ではなくなってしまう。つまり、専門家とは変わり続ける勇気をもっている方だとも言ってもいいでしょう。