AI insideは、AI開発・実装に求められるデータ基盤・学習基盤・運用基盤をすべて包含した、マルチモーダルなAI統合基盤「AnyData」の提供を開始した。ユーザーはデータを準備するだけで、任意の課題解決に寄与する高付加価値なAI実装が可能だとしている。
同サービスの提供開始と同時に発足した「InsideX」は、AIテクノロジーとその事業化に知見を持つプロフェッショナル人材を結集した、経営層向けAI実装コンサルティングチーム。経営活動に資する潜在的なビジネス課題の発見から、AIドリブンなビジネス変革を実現するAI技術のアセスメント・構想・要件定義、AI実運用まで、AnyDataや生成AI・LLMを活用して一気通貫で支援し、全社最適・新規事業創出につながる本質的なDXやデータドリブン経営の実現に貢献すると述べている。
AnyDataは、構造・非構造化データを一元管理するとともに、データマートを生成する「データ基盤」、データ前処理や新たなAIモデルの生成・評価を行う「学習基盤」、性能監視やデータガバナンスも含め高品質かつセキュアなAI運用を可能とする「運用基盤」まで、AI開発・実装に求められる基本機能を包含。各基盤が連動することで、実装後のAIはリアルタイムでメンテナンスできるため、AIライフサイクルの適切な管理と継続した改善を実現したAI運用を行えるという。
AI inside のテクノロジーを複合的に活用し、数値・画像・テキストなど様々な形式のデータをマルチモーダルに処理しながら、ユーザーの任意の課題解決に寄与する高付加価値なAIソリューションを生み出すとしている。
AnyDataのユーザーは、データを準備するだけでAIやITなどに関する知識・技術を新たに習得する必要なく、ビジネス成長や社会課題解決など本来時間を注ぐべき役務に集中しながら、AIをビジネスに組み込むことが可能になるという。
なお、「学習基盤」は、AI inside がこれまで提供してきたノーコードAI開発・運用ツール「Learning Center」を統合したもの。引き続きAnyDataの一機能として提供するという。
今後はAnyDataの学習基盤を活用して、パートナー企業と共同でAIモデル開発を行うことで、企業規模問わず、すぐにビジネス実装できる汎用AIソリューションを量産・販売する計画だとしている。
また、AnyDataに包含された各基盤を自律的に相互連携させ、ユーザーの課題解決に寄与するAIモデルを次々と自動生成するのが、AI insideが研究開発を進める「Autonomous AI(自律型AI)」だという。AI insideは、この破壊的イノベーションを実現させ、誰もが特別な意識をすることなくAIの恩恵が受けられる未来社会を目指すと述べている。