TISは、大林組において、建設現場のデジタルツインを構築できる「デジタルツインアプリ」の開発を支援したことを発表した。
TISは開発にあたり、Amazon Web Services(AWS)やKubernetesの活用による、クラウドネイティブアーキテクチャでのアプローチを採用。クラウドの利点を最大限活用する手法での開発により、アプリケーションへの機能追加やユーザー数増減といった要素に対して俊敏性・弾力性を持つデータ連携基盤を実現しているという。
また、同アプリでの「多種類の3Dデータを同一座標系で統合し、リアルタイムに閲覧する機能」を実現。従来は手動で実施しなければならなかった位置補正を一括して自動的に実施する仕組みを実装したことにより、今後、3Dデータ活用の新たなアプリ開発を行いやすくする環境整備にも寄与したとしている。
デジタルツインアプリの特徴は以下のとおり。
- 快適な操作性:各種3次元モデルの登録と統合、シンプルな操作を実現するデザイン
- 場所を選ばずに現場を確認:ネットワーク経由でクラウドを利用。動的情報もリアルタイム反映
- 安全指摘事項などの共有と保存:アノテーション(付箋)機能など
大林組は、現場への適用とデジタルツインアプリの改良を進めており、将来的には、同アプリをゼネコン、専門工事会社に展開し、生産性の向上と働き方改革の実現に貢献するとのこと。また、TISも継続的な支援により、建築業界のDXに貢献していくという。