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「3つの社会変化」を自社組織の機会にする

第3回

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技術発展:フラット化する社会と創造性

 3つ目は「技術発展」だ。火薬や活版印刷など、技術が社会に与えてきた影響は大きい。21世紀の代表例はIT革命、身近なものでいえばインターネットだろう。インターネットによって世界は小さくなった。人びとと交流するために必要な時間と移動距離を一気に圧縮したからだ。これにより、商圏が急激に拡大した。従来は難しかった国境を越えた事業展開も可能だ。海外の会社が日本語でサイトを用意しサービスを提供することは、珍しいものではない。

 このことは、世界中の組織がライバルとなり事業展開が阻害される“脅威”になりうるかもしれないが、世界中で自社に有利な市場を生み出せる“機会”になる可能性もある。このように、技術発展には明るい側面と暗い側面がある。

 例としては、19世紀に労働者が失業を恐れて機械を打ち壊したラダイト運動がある。高度な技術は雇用を破壊するかもしれない。特に、自動化が可能な領域はその可能性が高い。

 他の例としては、銀行窓口業務を機械化したATMがそうだ。ATMが登場した当時は「誰も使いたがらない」という声もあった。しかし、今ではコンビニエンスストアに必ず設置されているほど普及している。

Googleの自動運転自動車 Googleの自動運転自動車(photo by Steve Jurvetson)   お金を引き出す行為のように「結果」のみが重要な場合、人は機械に勝てない。自動運転自動車によるタクシー事業を考えてみよう。「目的地に車で早くたどり着く」という結果だけを求めるユーザーにとっては、運転するのは機械でも人でも構わない。安全性が確保され、機械が運転するという感覚的な不安を取り除けるのであれば、一気に普及する可能性もある。
 人が機械に勝てるのは、「直感や創造性が必要な場面」だ。問題がどこにあるかを把握したり、問題を解決するためにチームを作るといった行為は、機械には向いていない。定められたルールの中で効率よく行動することを機械は得意とするが、ルールを壊して新しい仕組みを生み出すことは苦手だ。

 発展する技術を観察することで、「真に人間が得意なことは何か」「機械に任せるべき仕事は何か」が見えてくる。今後は、技術や機械を人類のパートナーとして捉え、互いの得意分野で活動できる環境をつくることも重要となるだろう。

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前提の変化を機会と捉え、ビジネスを継続・飛躍させる方法

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この記事の著者

柏野 尊徳(カシノ タカノリ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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