博報堂が設立した研究機関「UNIVERSITY of CREATIVITY」(以下、UoC)は、リコー、アートアンドプログラムと、世代や専門領域を超えた対話から、個人やチームが創造性を発揮し新しいアイデアを生み出すプロセスを研究する共同プロジェクトを開始した。
同プロジェクトでは、幅広い世代・専門領域から参加者を集め、UoCの企画・進行のもと、アイデア創発型のディスカッションを複数回実施。参加者は、リコーとアートアンドプログラムが開発した専用のセンサータグを装着し、発話内容や発話量を収集する。その内容を自然言語処理の技術を用いて解析しデータを可視化(データビジュアライゼーション)することで、複数回のディスカッションの中で発話内容や言語表現の概念体系(モダリティ)がどのように変化し、どのような対話が行われた時に非連続なアイデアが生まれたのか、といったことを分析していくという。
また、身体的な変化(頷きや姿勢など)の情報も同時に取得。これにより、発話内容と行動の関連性も分析し、個人やチームの創造性が発揮される対話のプロセス、新たなアイデアが生まれる対話のプロセスの解明を目指すとしている。