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“まちなかの力”がベンチャーを生み出す、福岡市の中島さん

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なぜ福岡のベンチャーは“がっつかない”のか

 もうひとつは福岡のベンチャーの人たちって、利益だけではなく面白いことをやろうという気質の人が多い気がしますね。みんな利益第一主義じゃない。

 福岡の人って福岡の町を大変愛しているんですね。住んで暮らして働いている人たちが、住みやすさとか働きやすさを、語ってくれる。自分たちの力を福岡の町づくりに使って、福岡の町がよくなれば結果、自分たちもハッピーであるし、より、何て言うんですかね、より住みたくなる町、しかも行政もこれだけ親身にやってくれるこの町をやっぱよくした方が結果自分たちもよくなるっていうようなエコシステムみたいな感じかなと。

次の世代に橋を渡したい

 福岡市ってことでいえば、やはり国、県、市っていう行政のレベルでいくと、人に一番近いのはやっぱり市町村ですよね。そこからはじめて行くのが良い。私の配属は創業大学連携課創業支援係っていうんですが、3月までゲーム・映像係っていって、日本で唯一ゲームって名前がついてる行政のセクションでした。

 そこにコスプレの店長が来たりとか。ボーカロイドで、ボカロPって言われている千本桜っていう初音ミクの映像があって、それをつくった人が遊び来たりとか、およそ行政っぽくない雰囲気でした。

 ただ政策的には、野望を持ちグローバルにスケールしていこうという人たちを後押したいという気持ちがあります。そのために私たち福岡市はいいものをいいパートナーとつなぐ活動を積極的に進めたいと思います。そして今、福岡のハブになっているベンチャーの次の世代が生まれていって、20代とかの若い人たちの中から、スタートアップ都市・福岡のネクストジェネレーションに登場してもらいたいと思います。

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