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NTTコミュニケーションズや京セラも参加する新規事業開発・スタートアップ支援プログラム「SAA」とは

「スタートアップアドバイザーアカデミー」batch3認定式レポート

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 ユニコーンファームは、同社が開講しているスタートアップ・新規事業開発支援プログラム「スタートアップアドバイザーアカデミー(SAA)」batch3の認定式を8月5日に開催した。プログラムの監修を務めた株式会社ユニコーンファーム 代表取締役社長CEOの田所雅之氏にSAAの概要と目指す世界観を、そして全34名のbatch3認定式参加者のうち5名にSAAで何を得ることができたか、業務でどのように活きるのかを伺った。

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新規事業開発/スタートアップ支援を体系的に学ぶ

 岸田内閣による「スタートアップ育成5か年計画」に代表されるように、現在、起業や新規事業の立ち上げの熱が高まっている。しかし、“事業を創る”分野を体系的に身につける環境はまだ整っておらず、盛り上がりに対して人材の数がともなっていないため、事業開発の“質”がともなっていないのが現状だ。

 そこで、ユニコーンファームは、2022年より「スタートアップアドバイザーアカデミー(以下、SAA)」を開講。batch3まで終了しており、9月からはbatch4が開始する。SAAとは、スタートアップおよび新規事業の成長支援をするアドバイザーの知見を5ヵ月で身につけることができるプログラムだ。『起業の科学』や『起業大全』の著者である田所氏による約13,000枚のスライド、約340本の動画をベースに、スタートアップや新規事業開発についての体系的なカリキュラムを作成。卒業時に起業家や新規事業担当者向けに有償のワークショップを実施できるレベルに至ることを目指している。

 このプログラムでは、新規事業やスタートアップにおける基本の“型”を体系的かつ網羅的にインプットする「守」、演習や資料作成といったアウトプットを通じて自らの“型”を作る「破」プロとして実際のプロジェクトに参画したり有識者としてSAAで講義したりする「離」を通じて、受講生およびアルムナイを新規事業やスタートアップのアドバイザーとして育てていくという。

 受講生はまず「守」として、田所氏がまとめたスライドや動画で自己学習すると同時に、田所氏や、SAA共創パートナーで新規事業家の守屋実氏、インキュベータ 代表の石川明氏、Yazawa Ventures 代表パートナーの矢澤麻里子氏、Spiral Innovation Partners 代表パートナーの岡洋氏といった専門家の講義を受講し、新規事業やスタートアップについて多角的に学んでいく。また、ティーチングアシスタントの1on1による個別支援、Slackでのコミュニケーションや定期開催のウェビナー、各地で開催される懇親会など、オンライン/オフライン問わず受講者同士が切磋琢磨できる環境が整えられている。

 「守」のベースができた上で、「破」として受講生は自身のアウトプットを増やしていくという。週に1度の田所氏による講義はすべてアウトプット中心となっている。また、田所氏によるオフィスアワーが週に1度設けられている(batch4からは守屋氏も実施予定)。加えて、メンタリング添削として、受講生が起業家向けに実際にアドバイスしたものを添削しているという。5ヵ月間に及ぶプログラムの最後には受講生がそれぞれ「卒業制作」を課せられており、田所氏はこれがSAAの“肝”だと語っている。卒業後すぐにアドバイザーとして対価を得られるようになるために欠かせない過程だというのだ。

 卒業後のアルムナイに対して、「離」として成長・研鑽の機会を提供しているのもSAAの特徴だ。実際、batch1の受講生である杉浦直樹氏率いる株式会社Wewillが実施している「挑む中小企業プロジェクト2023」にユニコーンファームが新規事業開発支援で参画。そこにSAAアルムナイが数名入っているというのだ。また、専門性に秀でたアルムナイがSAAで有識者として講義することで、自身の理解も深められるようになっている。

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この記事の著者

梶川 元貴(Biz/Zine編集部)(カジカワ ゲンキ)

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