AIと連携したソリューションも
20年にわたってPowerPoint、プレゼンテーションに特化したプロダクトを作ってきたthink-cellだが、最近はナレッジワーカーのコミュニケーションをさらに加速すべく、AIを活用したソリューションにも力を入れている。松塚氏が紹介した2つの例のうちの1つがAskBrianの買収だ。ビジネス・プロフェッショナル向けの応用人工知能に特化したドイツのスタートアップを買収することで、ExcelやPDF、PowerPointに強みを持つAIチャットボットの提供が可能となった。
AskBrianでは、英語のプレゼン資料を日本語に翻訳することや、中国語のPDFを日本語に変換し、なおかつPowerPointにしたいという要望も瞬時に対応する。さらに、「日本の自動車業界の業界ブリーフを作ってほしい」と依頼すると、オープンデータから情報を収集し、どんなプレーヤーがいるかも含めた、PowerPoint5、6ページの簡単な業界サマリーを生成してくれる。現在は英語での提供だが、来年の1、2月頃には日本語で利用可能になる予定だ。
もう1つはナレッジシェアリングに似たソリューションだ。会社の共有フォルダにthink-cellのツールやAIを直接インストールして使うものだ。AIは共有フォルダにあるPowerPointのスライド各ページについて画像解析と言語解析を行い、このページでは何が語られているかを把握する。
今自分が作ろうとしている資料を、きっと社内の誰かが作っているはずだと思った経験は多くの人がお持ちだろう。特に大企業では多いはずだ。こういった非効率な状況をこのソリューションは解決する。自分が作っているPowerPointのスライド画面右側に、think-cellのウィンドウが出てくる。そのウィンドウに示された検索タブから必要なものをクリックすると、その検索タブに関連した資料を、関連度が高いと思われる順に提案してくる。使用する時にはそれをinsertのボタンを押すだけだ。すると、自分が作っているPowerPointのフォーマットに合わせて挿入される。
大企業における探索活動で大事なのは、外部のリサーチだけでなく、社内にあるデータや資料の活用だ。社内で既に自分が必要とすることを調べている人がいるかもしれない。闇雲に探し回るのでは大変だが、こういったソリューションを使えば探索活動が進みやすくなる。
think-cellを使えば戦略コンサルファームも使うような説得力あるデータを、簡単に作業時間を圧縮して作ることができ、社内のデータの活用も簡単になる。「think-cellはこういったプロダクトを提供して、皆さんの知的生産活動を後押ししていきたい」と松塚氏は話し、講演を締め括った。
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