資料作成時間の半分を占めるレイアウト整形を効率化

　しかし、グラフの書式を整えたり、表をわかりやすく作ったり、レイアウトを美しく整えたしたりして、このようなスライドを作ろうとすると、単純作業にも関わらず、とにかく時間がかかる。think-cellの調べによると、この手の単純作業に繰り返し費やされている時間は、資料作成に費やされている週20数時間のうち、半数を占めるという。

　それをthink-cellだと非常に簡単に効率的に行うことができる。様々な表現が標準装備されているので、データシートにデータを入力して希望の表現を選択すれば、基本的なグラフがすぐに完成する。それをもとに自由自在に向きや系列表示を変更したり、一部を強調表示したりすることができる。

　また、自動計算機能を使って目立たせたい部分に解釈を付け加えることも、非常に簡単にできる。省略線を加えたり、縦軸と横軸の位置を直感的に動かしたり、ノイズとなる数値を省略することもすぐにできる。従来、グラフ作成に5分かけていたところが1分程度に短縮できる。積算的に大きな時間が圧縮できると、think-cellに入社する前から10年以上このプロダクトを使い続けてきた松塚氏は説明する。

　そのほかに、think-cellにはガントチャート作成機能がある。

　新規事業開発においては、計画を細かく立てていくことも重要になる。しかし、どのように計画を進めていくかを精緻に詰めて記載しようとすると、PowerPointで表現するには手間がかかる。これを、think-cellのガントチャート機能では解決できる。基本フォーマットが既にできており、内蔵されたカレンダーで期間を自由に選んだり、ミーティングのタイミングを設定したり、見やすく調整したりすることが簡単にできる。スケジュール遅延が発生しても調整は簡単だ。

　それ以外にウォーターフォール、メッコ、クラスターチャート、円／ドーナツグラフ、散布図、領域図（面グラフ）など40種以上のグラフ作成可能だ。またデータ連携についてもthink-cellはExcelやTableauとの連携が可能なほか、来年にはパワーBIとの自動連携も予定している。

　こういった利便性があるにも関わらず、1ユーザー月額約2,000円前後で利用できる。だからこそ、現在think-cellは世界のトップ10戦略コンサルティングファームをはじめ、110万人、25,000社以上に利用され、日本では毎年30％以上の成長率でユーザー数を拡大中なのだろう。