事業会社によるスタートアップ投資の“時間軸”
他の株主との違い
事業会社が本業貢献へのシナジー創出手段としてCVC活動をとらえたとき、今度は、求める戦略リターンを得るための時間軸と、他の投資家(VC等)が財務リターンを得るための時間軸、そして何より投資先スタートアップ自身の考える成長の時間軸との違いが問題になります。
VCは、ファンド継続期間中であれば、よりよいEXITを求めて株式を保有し続けます。IPOを行ったスタートアップ企業が最初にVCから投資を受けてからの月数の中央値は約88ヵ月、すなわち7年強であったというデータもあります[1]。