2026年5月15日、LIXIL、旭化成ホームズ、旭化成リフォームの3社は、住宅改修工事で発生する使用済みアルミ部材を回収し、住宅用アルミサッシなどへ再生する資源循環スキームを正式に発表した。本スキームは2026年4月より関東エリアで運用が開始されている。
この仕組みでは、旭化成リフォームが実施する改修工事の過程で発生したサッシなどの使用済みアルミ部材を、旭化成ホームズが広域認定制度を活用して適切なタイミングで回収する。その後、旭化成ホームズ社内施設で分離作業と再資源化のための準備を行う。選別された部材は、センコーが新築部材配送後の帰りのトラックを活用してLIXILに運搬。これにより、リサイクラーやスクラップ業者を経由せずダイレクトにLIXILまで回収し、物流効率も向上している。
LIXILでは独自技術により、回収したアルミ部材をリサイクルアルミ使用比率の高い循環型低炭素アルミ「PremiAL」として再生。旭化成ホームズの住宅用アルミサッシなど新たなアルミ製品への再生につなげている。
このスキームを通じて、新地金の使用抑制によるCO₂排出量削減や、住宅分野におけるサーキュラーエコノミーの実現に貢献する。今後は回収エリアの段階的な拡大、リサイクルプロセスのさらなる高度化を目指していくとしている。
資源循環の必要性は近年の資源枯渇懸念や廃棄物増加、環境問題への対応を背景に高まっている。特に住宅・建築分野では、長期使用や改修による廃材発生時期の不確実性、材質の劣化、性能の変化などが再資源化推進の課題となってきた。旭化成ホームズと旭化成リフォームは、住宅の長寿命化や長期点検制度の導入によって顧客と継続的に接点を持ち、住まいの状況を把握。新築・改修工事の過程で発生する廃材も回収・分別・再資源化を推進してきた。

一方、LIXILは約30年にわたりリサイクルアルミ技術の開発を続け、リサイクルアルミ平均使用比率80%を達成するなど、資源循環と廃棄物削減に向けた取り組みを強化している。
今回の協業は、各社の強みを活かし、使用済みアルミ部材の回収から再生・再供給まで連携する「水平リサイクル型」の資源循環スキームの構築を実現した。今後も協業を通じて住宅分野における資源循環の高度化、持続可能な社会への貢献を目指す。
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