2025年12月5日、戦略デザインファームBIOTOPEは、創業10周年を機にリブランディングを実施したと発表した。新たなコーポレートサイトも公開し、企業としての方向性や提供価値を明確化した。
BIOTOPEは2015年の創業以来、「未来を構想し、変化を促すためのデザインアプローチ」に基づいたプロジェクトを展開してきた。主にデザイン思考を用いた新規事業開発やイノベーション支援、ビジョンデザイン、企業理念の策定・浸透支援を中心に、多様なクライアントの経営課題に取り組んできた。
今回のリブランディングでは、従来の理念・ビジョン策定および浸透支援から一歩進み、企業理念の「実践」を支援する体制を強化する。これにより、経営戦略、組織変革、ブランドや人材開発の各領域を理念のもとで統合し、クライアント企業が持続的に変化するためのパートナーとなることを標榜している。
リニューアルしたコーポレートサイトは、BIOTOPEの有機的な特徴を残しつつ、強い意志を持つ硬質な要素を併せ持つデザインを採用した。「戦略デザインファーム」としての立ち位置を明確にし、同業他社との単純な比較ではなく、独自の信念や思想を軸にした価値創出を強調している。また、提供サービス全体の体系を分かりやすく図式化し、ビジョン・理念デザインを起点として経営戦略や組織変革、新規事業開発、ブランド・クリエイティブへと展開する流れを可視化している。
10月31日には10周年記念イベント『Design with Intent』を開催し、クライアント約130名を招いた。イベントでは「未来に向けて、やってみたいこと」をテーマにしたミニワークショップや、クライアントとともに実践事例を語るトークセッションを実施。企業間の垣根を越えた交流や実践者同士のネットワーク強化を目的とした。
さらに、BIOTOPEのシステミックデザイナー山田和雅による著書『戦略デザイナーが伝えたい、システムのデザイン』が2025年12月12日に刊行予定であることも発表された。山田はビジネスの現場経験とデザイン思考を活かし、実践的な戦略デザインを提案する。

BIOTOPEは今後10年を見据え、クライアントの理念実現と経営変革の伴走パートナーとして「意志ある道」をともに創る企業を目指すとしている。
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