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デロイト トーマツ、日本での量子産業創出に向け“Quantum Harbor”プロジェクトを発足

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 デロイト トーマツ コンサルティングは、日本において大きな量子産業を創り出すことを目指し、量子分野の研究開発(R&D)およびユースケース企画・ビジネス活用の伴走支援など事業創出を進めるとともに、エコシステム形成・人材育成を手掛ける“Quantum Harbor”プロジェクトを発足、始動すると発表した。

 Quantum Harborプロジェクトは、50名体制となり、リーダーは量子技術の実用化プロジェクトの経験を複数持つ、量子技術統括の寺部雅能氏が務めるという。加えて、各インダストリーに精通したコンサルタントと、化学、金融工学、理論物理のPh.D.といったバックグラウンドを持ったサイエンティストがそれぞれの専門性を掛け合わせることで、様々な業界を量子技術で変革していくと述べている。

 まずは、各産業ごとにビジネス適用領域や技術トレンド情報の発信、国内外プレーヤーを集めたコミュニティ形成を推進。また、デロイト トーマツ グループの持つスタートアップ支援の強みを生かし、量子スタートアップの育成、投資家の支援を行い、日本が世界で勝っていけるエコシステム創りを目指すとしている。ビジネス支援においては、戦略策定、事業開発伴走、体制構築(人材育成・パートナー形成)支援の3つの分野を手掛けるという。

 同社はこれまで、エレクトロニクス、IT、化学、金融など各産業分野における量子技術の活用機会調査から、事業戦略、事業化検討などのプロジェクトを手掛けてきた。産官学連携のイノベーションコンソーシアムであるTMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)では事務局として参画しており、その中で量子技術を活用する企業の裾野を広げる活動として、量子サークルの立ち上げと運営を支援してきたという。

 なお、デロイト グローバルにおいてはグローバル量子プレーヤーとの協働実証や論文出版のほか、量子技術による気候変動やセキュリティリスクなど様々な社会課題解決の提言レポートの発刊、アメリカの量子産業業界団体QED-Cや世界経済フォーラムなどのエコシステムに参画するほか、ドイツではDeloitte’s Quantum Climate Challengeといったハッカソンを行い、業界の振興に貢献するなど、数百人体制でテクノロジー研究やエコシステム構築を通じ、量子産業創造を支援。これらの活動は日本も含めて密に連携を図っており、グローバルの協業で産業界を支援していくと述べている。

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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