日本電気(以下、NEC)とサミットエナジーは、協業し、電力の需給調整市場へ参入したと発表した。市場への供出量は、サミットエナジーが保有するサミット美浜パワーの17MW級ガスタービン2基、15MW級蒸気タービン1基を活用して発電した電力のうち、最大7.5MWとなるという。
同協業でサミットエナジーは、発電リソースの提供および市場価格や発電リソースの状況などを鑑みた入札戦略・運転計画の立案を行う。NECは、リソースアグリゲーションクラウドサービス(RAクラウドサービス)を活用し、発電リソースの管理のほか、アグリゲーションコーディネーター(東京電力ホールディングス)からの制御指令に基づき、発電リソースに対して制御指令の伝達を行うとしている。
サミットエナジーは今後、需給調整市場を介した調整力の提供や予測技術の活用などを通じて、電力供給システムの安定性向上に寄与。NECは、再エネ主力電源化に向けて課題となる電力需給の安定化に対して、「予測」「計画」「リアルタイム制御」などの技術で寄与していくという。