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KDDI、トヨタとの連携で人流・車両データなどAI分析して危険地点を見える化するソリューション提供へ

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 KDDIは、トヨタ自動車(以下、トヨタ)と連携し、安全・安心なモビリティ社会の実現に向けた取り組みとして、人流および車両のビッグデータと過去の事故情報などのオープンデータをAI分析し、危険地点を見える化するソリューション(以下、危険地点スコアリング)を2024年春から提供開始する。

 両社は2020年10月30日から、街、家、人、クルマのすべてがつながる社会を見据えて、「通信技術およびコネクティッドカー技術の研究開発」「人々の生活を豊かにするサービスの開発」に共同で取り組んできた。モビリティを取り巻く環境を踏まえ、「安全・安心なモビリティ社会の実現」「グリーンなモビリティ社会の実現」「モビリティ体験価値の拡張」をテーマに掲げて社会実装に向けた取り組みを進めているという。

KDDIとトヨタによるつながるモビリティ社会に向けた取り組みの全体像
KDDIとトヨタによるつながるモビリティ社会に向けた取り組みの全体像

 各テーマの構想は以下のとおり。

安全・安心なモビリティ社会の実現

 KDDIの保有する人流データ、トヨタの保有する車両データ、過去の事故発生数などのオープンデータなどで生成したデジタルツインを活用。車両・ネットワーク・サーバーなど、コネクティッドに関する運用情報を横断的につなげ、個車単位の状況を把握することで、通信機能を持った車両で提供されるコネクティッドサービスに対する影響の範囲を特定し、安全・安心なコネクティッドサービスの実現に貢献するとしている。

グリーンなモビリティ社会の実現

 コネクティッドカーの普及によって発生する大容量データを、コネクティッドカーに近いネットワークエッジにおいて液浸コンテナを活用して処理することで消費電力量を削減。センターサーバーへの転送が必要なデータに関しては再生エネルギーを活用しているサーバーへ優先的にルーティングすることで再生エネルギーの活用を最大化する。これらの取り組みにより、CO2排出量の削減に貢献するという。

モビリティ体験価値の拡張

 両社の提供サービス・技術を掛け合わせることで、車内時間のリッチ化や移動のうれしさなど新しいモビリティ体験の創出を目指す。また、それらを支える通信手段として、セルラー通信だけではなく衛星通信やWi-Fi通信の活用など、場所や時間に応じて変化する移動時の顧客ニーズに最適な通信の提供を目指すとしている。

 両社は今後も、KDDIとトヨタが持つサービス・技術・情報などを掛け合わせ、つながるモビリティ社会に向けた研究開発・サービス開発を進めていくという。

危険地点スコアリングのイメージ<br/>[画像クリックで拡大表示]
危険地点スコアリングのイメージ
[画像クリックで拡大表示]

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BizZine編集部(ビズジンヘンシュウブ)

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