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ソニーにおけるデザイン活用

ソニーの“意味”をデザインする──ブランディングにおけるデザイン活用事例

第4回

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ソニーデザインの“ブランディング”への関わり方

 企業が研修プログラムを組む際、「デザイン」を取り入れるケースが増えています。「デザイン」と言っても、色や形を描くものでなく、「課題を見つけて解決策を発想し、具体的なカタチにしていく」という、デザインが元々持っている「課題解決能力」を学ぶプログラムが多く見受けられます。デザインとは、特別な技術や才能を要するものではなく、誰もが仕事の中に取り入れ、活用できるものなのです。

 ソニーのデザインを担っているクリエイティブセンターは、ブランディングにまつわる様々な仕事を手がけています。ソニーグループ全体のブランディングだけでなく、各事業部門のブランディングを手伝うことも少なくありません。また、クリエイティブセンターが担う“デザイン”は、ロゴやビジュアルの制作にとどまらず、理念や言葉に及ぶこともあります。

 具体的にどのようなプロセスで行うのか、どのような効果が見込まれるのかご紹介していきます。

 最初に取り上げるのは、ソニーグループのコーポレートブランディングです。2019年に当時社長兼CEOを務めていた吉田(現会長 CEO)が発表した「Sony’s Purpose&Values」について、クリエイティブセンターもプロセスに参画してデザイン視点で監修しました。多様な事業に関わる約11万人の社員が同じ長期視点を持って価値を創出していくために、企業としての明快な方向づけを目指したプロジェクトでした。具体的には、ソニーの存在意義について、トップマネジメントとの対話を通じ、目指すべき方向を明確にしながらヒアリングを進め、課題を抽出してシナリオを構築し、ゴールとTo Doを明らかにしていくというものです。

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ソニーグループ クリエイティブセンター(ソニーグループ クリエイティブセンター)

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