メンバーズデータアドベンチャーカンパニー(データアドベンチャー)は、データ活用領域における生成AIの活用可能性を模索し、顧客提供価値の向上を図ることを目的とした4ヵ月間の社内プロジェクトを実施した。その結果、全社員の約90%が生成AIを業務で活用している状況を作り出したという。概要は以下のとおり。
プロジェクト概要
- 活動期間:2023年11月1日~2024年2月29日(4ヵ月間)
- 目的:生成AIの活用促進および生成AI活用環境構築のフロー・体制構築
- プロジェクトメンバー:有志の社員7名
- 対象:全社員164名(データアナリスト、データエンジニア、データサイエンティスト、バックオフィス、ミドルオフィススタッフを含む)
- 対象の生成AI:Gemini(Googleによって開発されたマルチモーダル大規模言語モデル)
プロジェクト活動内容
- 生成AI基礎入門マニュアル、活用事例(ユースケース)資料(図1)の作成・公開
- 生成AI活用のための専用チャットを開設・運用
- 生成AIの活用状況を一覧化・共有(表1)
- 定期的な社内勉強会の開催
- 社内の帰社会(月次全社総会)にて、Geminiのデモンストレーションと利用促進を呼びかけ
成果
- 全社員164名(2024年2月時点)中147名が生成AIを業務のなかで活用し、活用率は89.6%となった(図2)
- 活用用途の内訳は、コード生成が75件、情報収集が66件、アイディア出しが29件、文章作成が22件だった(図3)
- 活用状況の一覧化を行い生成AIの活用可能性を探ったことで、既存の育成プログラムへの具体的な導入方法(コード生成/レビューなど)の提言ができた