ペイシェント・ジャーニーこそが事業開発の羅針盤
紺野:本日、お話を伺っていて特に印象的だったのが、ユーザー体験をより長い時間軸で捉え直して(質の高い時間)、個別の医療シーンに捉われない価値を提供したいという点でした。前編で「点から線、面へ」と話されていた内容です。
鮫島:それが今後のテルモの一つの基軸になることは間違いないでしょう。例えば、患者さんが病気になられてから入院して、手術をし、退院してから通常の生活に戻られるという流れがあるとします。そのプロセスのなかで、どのような処置が行われて、何が求められて、どんなペインが生まれているのか。この全体を「ペイシェント・ジャーニー」と呼ぶのですが、今後はペイシェント・ジャーニーを細かく可視化して、適切なソリューションを提供していくことが事業の重要なポイントになると思っています。