ポーラ・オルビスと三菱地所における「投資基準」
井上:投資基準の設定に関してはいかがでしょうか。
橋本:当社の場合、定量的には財務リターンを重視して投資判断しているので、いわゆる“VCメソッド”に則っています。その事業の市場性や成長戦略、経営チームのポテンシャルなどを評価した上で、事業計画を立て、IPO時の企業価値を予測して、リスクとリターンが見合っているかを判断します。ファンドとして定めるリターン基準に合わなければ、たとえ当社事業とのシナジーが見込め、事業部が進めたがっている案件だとしてもNGですし、逆にリターンが十分期待できるなら、本業との関連性は問いません。