合意形成のポイントは、経営陣による「言語化」へのコミット
スタートアップとのオープンイノベーションを目指す企業にとって、大きなハードルとなり得るのが「合意形成」だ。自らもオープンイノベーション支援に携わる香川氏は、先に述べた3ステップのうち、「言語化」の段階から社内の足並みが揃わないケースもあると指摘。そのような場合の対処法を、中村氏に質問した。
中村氏の答えは、「経営陣をコミットさせること」。オープンイノベーションを含む新規事業の開発には、多額の投資をともなうため、経営陣による意思決定が欠かせない。そのため、特に社員からのボトムアップで進める場合は、経営陣に将来の対象市場と自社実績のシミュレーションを見せ、数値的・客観的に納得してもらうこと、その上で経営陣と「今後どう戦っていくか」についてディスカッションすることが重要になるという。