ブランド進化の可能性をエフェクチュエーションの観点から考察する
エフェクチュエーションは経営学の領域で生まれた理論だが、マーケティングの研究者である吉田氏は、新しい市場創造の研究をする立場から注目してきた。特に、コーゼーションの考え方が浸透している大企業においていかにエフェクチュエーションが可能かという点に関心を抱いていたところから、今回のセッションが実現したという。
エフェクチュエーションは起業や新規事業開発の文脈で語られることが多く、ブランドマネジメントの文脈で登場することは非常に稀である。しかし吉田氏は、既存のブランドの価値を再定義し続けることも、エフェクチュエーションによって可能になる実践のひとつだと指摘した。