アリババクラウドは、同社独自のLLMモデルQwenが、資生堂のスキンケアブランド「DRUNK ELEPHANT(以下、ドランクエレファント)」の、中国における顧客対応強化アプリケーション「DRUNKGPT」に導入されたと発表した。
アリババクラウドの数千億のパラメータを持つ基盤モデル「Qwen-max」を活用し、ドランクエレファントはDRUNKGPTという独自のカスタマーチャットボットを開発。
同チャットボットは、新しい顧客エンゲージメントプラットフォームとして設計され、ブランドの哲学を伝え、スキンケアに関する顧客の問い合わせに対応することを目的としている。
応答の精度と関連性を向上させるため、DRUNKGPTはブランドの知識データベースをもとにトレーニングされ、SFT、RAG、ベクターリコール、マルチエージェントフレームワークなど、アリババクラウドのさまざまなAIサービスで最適化されているという。
ユーザーはDRUNKGPTにアクセスし、テキストまたは音声入力で対話ができる。アリババクラウドの自動音声認識(ASR)と音声合成(TTS)技術が音声対話機能を支え、チャットボットはテキストと音声の両方の形式でリアルタイムの応答を提供する。
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