経営企画部門に立ちはだかる非財務情報活用の壁
先述した「企業価値向上までの連鎖」の可視化と「競争力の源泉」の把握は、以下のような場面で特に重要になると考えられます。まさに、経営と現場、コーポレートと事業部、非財務と財務を統合した経営管理の実現が必要になる場面です。
- 中期経営計画の策定が完了し、現場へ展開・浸透させる局面
- 中期経営計画を実行に移すため、経営管理プロセスを変革・再整備する局面
- 非財務資本の開示だけにとどまらず、成長期待醸成のため、非財務資本を将来的な財務資本へとつなぐ事業戦略に織り込む局面
これらの場面も含め、事業ポートフォリオ経営の取り組みや検討は進んでいるケースはありますが、そこにも依然として課題も残っています。