MOONRAKERS TECHNOLOGIESは、“日本にモノづくりを取り戻す”をテーマとしたプロジェクト「M∞Nクラスター」を始動した。

同プロジェクトの立ち上げに伴い、4月4日(金)に同社が開設したオープンラボ「ムーンレイカーズ福岡今宿リンクラボ」で、「M∞Nクラスター|日本にモノづくりを取り戻す!九州縫製工場決起集会」を開催した。


「M∞Nクラスター」について

「M∞Nクラスター」は、“モノづくり”を日本に取り戻して地方に再度雇用を生み出し、日本の繊維・ファッションビジネスの再興を目的としたプロジェクト。いままで個別分断していた、縫製工場の地域クラスター化によるヨコ連携を行うという。それと同時に、素材メーカー、アパレル/小売、ユーザーにいたるタテ連携での製販一体化も行い、全ての関係者が”水平分業体“となる新しい繊維・ファッション産業の創造を目指していると述べた。
MOONRAKERSはその主催として縫製工場間の連携を後押しするとともに、自身からの発注、先端技術素材の提供、東レを代表とする日本の素材企業やコラボレーション先である多数のアパレルと連携。加えて一般ユーザーのリアルボイスを同クラスターにフィードバックすることで、当該活動の活性化を全面的にサポートするという。
今回はそのファーストステップとして、縫製産地として基盤の残る、九州地区での縫製工場のクラスター化に挑戦することを決定した。
第1回集会には、九州各地より構想に賛同する12の縫製工場が参加。加えてオブザーバーとして次なるクラスター化を目指す四国からも1社の参加が実現した。


これは「年間継続で平準化した、数千枚/月レベルでの“適切な工賃”での発注」から縫製工場の大きな収益拡大が達成されるなど、MOONRAKERSが目指す「製販の一体化」による新しい繊維・ファッション産業の創造が進みつつあること。加えて、それを踏まえた従業員待遇の改善から、従来難しい状況にあった、新卒の日本人新入社員の採用が取引先工場で達成され、多くの縫製工場からその実績に注目が集まり実現したものだという。

「MOONRAKERS福岡今宿リンクラボ」について

開催場所となった「MOONRAKERS福岡今宿リンクラボ」は、当該クラスター構想を後押しするために設立した施設。
「MOONRAKERS福岡今宿リンクラボ」設立概要
- 最速1日でサンプルを“高速生産”。コラボレーション先も含む事業加速と、工場負担軽減を狙う
- 九州・四国・中国地方に残る、有力縫製工場のクラスター化による“知”の共有
- 素材メーカーと縫製工場の連携による“日本のモノづくり”力の底上げ
- 当該構想に共感するアパレルとの連携による“製販一体化”の推進
- 誰でもいつでも訪問できて、“ユーザーもモノづくりに触れられる”場所創り
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