楽天グループ(以下、楽天)と楽天モバイルは、楽天がエージェント型AIツール「Rakuten AI」の本格提供を開始し、楽天モバイル契約者専用コミュニケーションアプリ「Rakuten Link」に搭載したことを発表した。
同ツールは、「楽天エコシステム(経済圏)」における顧客の体験向上と日々の生活サポートを目的に設計されており、無料で利用できる。2025年秋には、楽天が運営するインターネット・ショッピングモール「楽天市場」へも搭載予定。今後、楽天エコシステム内の各種サービスに順次導入し、「エージェント型エコシステム」を展開していくという。

「Rakuten AI」の主な機能と特徴
「Rakuten Link」では、AIチャットと自動で提案されるプロンプトを活用した、楽天エコシステム内の横断的な検索が手軽に利用可能。具体的には、ユーザーはテキスト入力、音声テキスト変換または画像検索により問い合わせできるほか、AIが生成する追加質問に対して複数のプロンプトから回答を選択することでよりスムーズに求めている情報へアクセスできる。

また、「Rakuten AI」の専用Webアプリ(ベータ版)は、デジタルコミュニケーションにおいて、あらゆるユーザーに対応するよう設計。AIチャット、より複雑な思考によるAI検索、音声対話、翻訳、AIリーディング、コーディング、画像作成など、専門的なAI機能を幅広く提供する。

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