PwC Japanグループは、国際標準規格「ISO/IEC 42001」を満たす企業の、AIマネジメントシステムの構築に向け、包括的な支援の提供を開始する。
ISO 42001は、組織が責任あるAIの開発や利用を実現するための枠組みを提供する国際規格。ISO42001の取得やAIマネジメントの確立は企業にとって、AI利用における透明性の確保や、ビジネスパートナーとの信頼醸成の他、各国が導入する新たなAI関連規制に対する包括的な対応策にもつながる。ISO 42001に基づくAIマネジメントシステムを構築するためには、文書や規程類の整備にとどまらず、組織の実態に即した持続的に運用可能な実効性ある仕組みが求められる。

同社が提供を開始する、AIマネジメントシステム構築を支援するサービスでは、まず現状のAIシステムの管理体制を把握してISO 42001で求められる要件とのギャップを整理。その後、AIのリスク評価や管理プロセスの構築支援などを経て、認証取得の必要書類の整理や社内トレーニングプログラムの実施、認証審査に向けた模擬審査や改善指導を行う。さらに、さまざまな専門分野のコンサルタントがチームを組み、AI技術、データガバナンス、セキュリティ、法規制・ガイドラインに関する高度な知識を提供。

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