ReGACY Innovation Groupとローカルイノベーション協会は、広島県竹原市と市の産業振興につながるイノベーション創出を目的としたアクセラレータープログラム「たけはらDX」の令和7年度プログラムを開始した。

ReGACY Innovation Groupは、大手企業や自治体、教育機関などからのベンチャー創出や、オープンイノベーションによる事業化に特化したサービスを開発・展開する企業だ。
プログラム3期目となる今年度は「Deep Tech」「Digital Tech」という二つの領域にフォーカス。全国から5社のスタートアップを採択し、採択企業が市内事業者や地域資源と連携しながら実証事業を進める。
Deep Tech領域の採択企業
1.GCEインスティチュート
環境熱から直接電気を創る環境熱発電技術(アンビエント発電TM)を開発する企業。竹原市では、アンビエント給電を用いた竹原市内の工場などにおける未利用熱を活用した給電に挑戦。
2.Thermalytica
他のエアロゲルを超える断熱性能を持ち、-253℃から1,300℃まで幅広い温度で使用可能な超断熱素材「TIISA」を開発・提供する企業。竹原市では、同素材の活用による工場設備における生成熱利用の効率化や、環境熱の遮断などに挑戦。
3.サンシキ
海藻カギケノリをベースとした、牛のゲップに含まれるメタンガスを削減する家畜飼料サプリメントを開発する企業。竹原市では、カギケノリの陸上養殖技術の大型実証と、市内の牧場・飲食店などでの新たなニーズ探索に挑戦。
4.2DC
導波路方式によるEVへの走行中ワイヤレス給電技術を基軸とした「太陽光で車が動く社会」を実現する社会基盤を開発する企業。竹原市では、企業敷地内で使用されるモビリティを主な対象として、ワイヤレス給電の実装に挑戦。
Digital Tech領域の採択企業
5.Hacomono
無人ジム・運動スクールなど向けにキャッシュレス・ペーパーレス化システムを提供する企業。竹原市では、空き家を活用したインバウンド対応型無人民泊施設の創出により、観光客の宿泊需要取り込みに挑戦。
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