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イノベーションの都市型エコシステムの鍵、「イノベーション・エンジン」とは?

Business Book Acadey 2015.12.08セミナーレポート

[公開日]

[講演者] 田村 大 内田 友紀 [取材・構成] 渡邉 悠太 [編] 栗原 茂(Biz/Zine編集部)

[タグ] 事業開発 テクノロジー 社会・公共 デンマーク シリコンバレー 深セン イノベーションスタジオ福岡

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製販一体型の中国のイノベーション

 シンガポールやイスラエルのように、国策としてイノベーションを推進していく国もある。やはりそこでも見逃せないのが、都市とイノベーションの関係だ。「人材」「競争」「市場」をキーワードにそれを生み出すシリコンバレー。世界の他の都市では、何をイノベーションのエンジンとしているのだろうか。

 近年、経済成長の著しい中国には、小米(シャオミ)という企業がある。創業してから4年の間に1000以上の製品をリリースし、タブレットやネット対応テレビなどの製品も展開している、2014年度には世界3位に躍り出たスマホメーカーだ。小米の特徴は、なんといっても自前でR&Dを持たないという点だが、それを成り立たせているのは深センという都市だ。

サムソンもアップルも製品をみんな深センで作っています。すると、製造技術のある種の「ダダ漏れ」が起きて、深センというコミュニティの中で蓄積・共有されていきます。だから、最初に「ユーザーはこういう仕様を求めている」というマーケットニーズさえ掴めば、コミュニティに蓄積・共有されている技術を使って、製品を作ることを可能にします。

 優秀な人材を競争によって選り分けるシリコンバレーとはイノベーションの生み出され方が大きく異なる。それは都市の違いでもある。

中国のイノベーション・エンジン

 中国は電気・電子製品の深セン、家具・軽工業品の義鳥(イーウー)、EVの天津(テンシン)という風に、都市ごとに分野が異なるが、生産者・消費者・販売者が一堂に会する製販一体の巨大マーケットを持つ。それは世界にも類を見ない中国の特徴だ。

中国ビジネスの特徴は「製販一体型」の巨大マーケットプレイス

 都市にいる人や物の流れや結びつき方でイノベーションの様相は大きく変わってくる。北欧のデンマークもまた、これらの都市とは異なる仕方でイノベーションを生み出す、独自のイノベーションエンジンを持っている。

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