2025年10月29日、AlphaDriveは中高生向けキャリア探究サービス「はたらく部」や通信制高校サポート校「HR高等学院」を運営するRePlayceへの出資・資本参画を発表した。両社は、教育事業を通じて社会課題の解決と人材育成を進めている。

今回出資を受けたRePlayceは、NTTドコモの新規事業として発案された「はたらく部」がスピンアウトして2024年4月に設立されたスタートアップであり、2025年には通信制高校サポート校「HR高等学院」を開校している。RePlayceは「今の教育のあり方をアップデートする」というミッションのもと、探究学習やキャリア教育、次世代人材の育成に注力している。
AlphaDriveは、事業創出時から「仮想出島スキーム」を提供し、RePlayceの新規事業検証や立ち上げ環境の構築を支援してきた。「仮想出島スキーム」は、大企業において事業立ち上げを難しくする社内ガバナンスや既存事業の制約を乗り越えるために、新規事業開発に適した柔軟な環境を提供するものである。

AlphaDriveは自社のパーパスとして掲げる「人の可能性をひらき、企業を変革し、躍動する社会と循環させる」という理念に合致するサービスをRePlayceが展開している点を評価。大企業発の新規事業育成や社会変革の推進に向けて、今回の出資を決定した。
RePlayceが運営する「はたらく部」は、全国の中高生がオンラインで参加でき、社会人コーチや同世代の仲間と「働く」ことや社会について討議・探究できるキャリア教育サービスだ。さまざまな分野で活躍する社会人がコーチとして加わり、自己発見や進路形成を継続的に支援する。昨年度には経済産業省の「キャリア教育アワード(大企業の部)」で優秀賞を受賞している。
また、2025年4月に開校した「HR高等学院」は「社会と最も近い学校」を目指し、企業連携型PBL(課題解決型学習)や次世代教養などを組み込んだ多様なカリキュラムを提供している。生徒一人ひとりに選抜されたキャリア探究コーチが伴走し、高校卒業のみならず大学進学や海外進学など幅広い進路実現をサポートしている。
RePlayceは、AlphaDriveからの資本とノウハウを活用し、教育コンテンツや環境の充実、さらなる地域・企業連携を推進することで、多様な人材育成の新モデル形成を目指すとしている。AlphaDriveは、今後も社会課題を解決する新規事業を支援し、企業変革と社会の活性化に取り組む方針である。
