LINEヤフーは、開発業務に関わる全てのエンジニアを対象に、AI活用スキルを実践的に高めるワークショップ「Orchestration Development Workshop」を開始した。
Orchestration Development Workshop 初回開催の様子
LINEヤフーは、全社的なAI活用を推進し、生成AIの活用を前提とした働き方への転換を進めている。その一環として、全従業員を対象にAIガバナンスやプロンプト設計などを学ぶeラーニングを実施。その修了を生成AI利用の条件としている。
同ワークショップは、生成AIを安全かつ効果的に活用できるエンジニアの育成を目的に、基礎研修と連動して実践力向上を目指す月1〜2回のプログラムとなる。参加者が自身のプロジェクトで再現できる力を身につけられるようInstructor(教師役)とMock Participant(参加者代表)がZoomウェビナーで対話。同時にチャットツールで参加者から寄せられる質問を拾い、その場で解決アプローチを検討する実演形式を採用している。
初回のワークショップでは、AIコードアシスタントを用いたコードレビュー(Pull Request)業務の最適化を扱い、対象PRの自動要約、レビュー観点に沿ったコメント案生成、既存ルールの取り込みによる指摘の補完、チャットツールでの自動リマインドなど、レビューのリードタイムを短縮する方法を実演した。今後は、社内に蓄積されたドキュメントや業務ナレッジをAIで横断的に検索・要約して実務に生かす仕組みや、複数のAIが役割分担しながら連携してタスク処理する方法など、開発業務の変革を支援するテーマを継続的に取り上げていく。
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