日本アイ・ビー・エムは、NTTデータグループのAI開発およびサービス案件に関わるリスク管理業務において、AIガバナンス・プラットフォーム「IBM watsonx.governance」が採用されたことを発表した。

NTTデータグループでは、積極的なAI活用を支えるため、AIのリスクやガバナンスを統括する専任組織としてAIガバナンス室を設置。また、急増するAI開発やサービス提供案件に対し、アドバイザリー業務も実施している。
IBMは、2018年に「信頼と透明性の原則」を公表し、AI倫理委員会を設置して全世界で運用するなど、社内および顧客への本格的なAIガバナンスの取り組みを促進。また、AIガバナンスを「AI活用を前進させるための適切なガードレールの設置・運用」と位置付け、組織・プロセス観点、システム観点の両面で推進している。
watsonx.governanceは、AIリスク評価、ライフサイクル管理、コンプライアンス運用の機能を備え、システム全体の視点からAIガバナンスの確立を推進するプラットフォーム。今回、IBMのAIガバナンスに関する支援事例の豊富さに加え、業務に合わせたプラットフォームの柔軟性、AI連携の拡張性が評価された。
NTTデータグループでは、watsonx.governanceを通じて案件単位のAIリスク管理に適したデータ・モデルを構築。AI開発・サービス案件の一元管理、処理漏れ防止、集計の省力化を達成できる体制を実現している。
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