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NEC CDO勝沼潤の著書が刊行、経営にデザインを接続する実践を体系化

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 NECは2026年6月9日、同社チーフ・デザイン・オフィサー(CDO)である勝沼潤による書籍『経営にデザインを接続する チーフ・デザイン・オフィサーの条件』(ダイヤモンド社発行)を刊行した。本書はダイヤモンド・オンラインで連載された企画「CDOの条件」の内容を基に、NECの変革事例や12人の経営者・実務家へのインタビューなどを体系的にまとめている。

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 NECがこれまで展開してきた製品中心の事業モデルから、企業と顧客の長期的な関係性を重視する企業への転換を主題とし、企業変革の方向性を示している。近年、顧客体験(CX)の重要性が高まっている一方で、従来の思考様式や意思決定方法が依然として残る企業も多い。本書は、企業活動に関わる様々な関係者を含めた価値の成り立ちに注目し、部分的な改善に留まらず経営全体の枠組みそのものの見直しが必要であることを提言している。

 また、NEC内部の変革事例として、デザイン、ブランディング、コーポレートコミュニケーションを経営企画配下に統合し、一つの戦略軸として機能させた実践を紹介。これにより、競争の軸が製品の性能から企業と顧客との関係性に移行する中、デザインを経営の周辺機能ではなく中核機能として位置づける重要性を訴えている。

 本書の主な特徴としては、12人の経営者・実務家へのインタビューから多面的な知見を抽出している点、CDOの役割を「深さ・幅・高さ」の観点で体系化している点、そしてNECにおけるデザイン拡張および全社機能化の事例を詳細に整理している点が挙げられる。CDOを単なるデザイン責任者ではなく、従来の価値創出の枠組みを転換し、企業活動における価値そのものを再設計する戦略的リーダーと定義し、その必要性と役割を明示している。

 今後、NECはデザインを経営の中核に据えた価値創造を推進し、顧客および社会への新たな体験価値の提供を目指す。

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