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あえて保険は売らない。大同生命の経営者コミュニティ「どうだい?」急成長の裏にある「恩返し」と生存戦略

ゲスト:大同生命保険 長谷部隆氏

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保険は売らない。だからこそ本業に生きる「顧客理解」

梶川:現在、無料で提供されている中で、何をKPIとして運営されているのでしょうか。

長谷部:プラットフォームとして、「会員数」と「月間の利用者数」を最優先のKPIとしています。今はとにかく規模を拡大し、多くの中小企業とつながることが最優先事項です。

梶川:本業である保険事業とのシナジーは、どのように生まれているのでしょうか。

長谷部:「どうだい?」は保険未加入の方にも利用いただいていますが、現時点ではコミュニティ内で保険営業のアクションは一切行っていません。保険色が強くなるとユーザーが離れてしまうためです。

 しかし、既存のお客様がコミュニティを利用することで、本業にシナジーが生まれています。営業担当者はこれまで個別の活動で経営者の悩みを把握していましたが、「どうだい?」を覗くことで経営者全体のリアルな悩みを可視化できます。さらにお客様の投稿内容などを抽象化して会話の糸口にすることで、「よく知ってくれているね」と深い信頼関係の構築につながっています。

梶川:先日、待望のアプリ版もリリースされましたね。

長谷部:はい。これは現場の営業職員からの強い要望でした。我々の顧客層にはブラウザーのブックマークに不慣れな方も多いため、より簡単にアクセスできるアプリが必要でした。

 また、プッシュ通知を活用して新たな接点を作れるのも大きなメリットです。今はまだウェブのアプリ化という段階ですが、今後は「アプリを開けば、その経営者が今欲しい情報がトップに出る」といったパーソナライズ機能など、アプリならではの価値を提供していきたいと考えています。

大同生命保険 お客さまバリュー開発部 お客さまバリュー開発部長 長谷部隆氏

「どうだい?」が目指す「共創プラットフォーム」への進化

梶川:外部の会社さんと連携する中で、御社として絶対に譲れないポイントは何でしょうか。

長谷部:「中小企業への恩返し」という根本的な思いです。ここを外部に丸投げしてしまうと、ただのビジネス寄りのサービスになってしまいます。自分たちが泥臭く関わり続ける姿勢は絶対に崩しません。同時に、パートナーの皆様からウェブマーケティングなどの最新ノウハウを学び、いずれは自社のスキルとして取り込んでいくことも重要だと考えています。

梶川:最後に、「どうだい?」の今後の展開と、読者へのメッセージをお願いします。

長谷部:「どうだい?」のビジョンは、「中小企業が主役となって輝く社会を実現する」ことです。1社では独立して輝くのが難しくても、ネットワークを作ることで実現できることがある。今はまだ相談や情報収集の場ですが、データが蓄積された暁には、特定の技術を持つ企業同士をつなぐビジネスマッチングや、外部パートナーと連携したソリューション提供など、本格的な「共創プラットフォーム」へと進化させていきます。

 大企業にとって中小企業はリーチが難しい市場ですが、「どうだい?」がその入り口になれると確信しています。「中小企業のために」という強い思いを共有でき、役立つ自社サービスや新規事業をお持ちの企業様がいらっしゃれば、ぜひ一緒に取り組みましょうとお伝えしたいです。

梶川:会社からの評価も高く、さらなる成長が期待されていますね。

長谷部:計画は上回っていますが、社内からは「新しい取り組みなのだから、計画を大幅に超えるくらいやってほしい」とハッパをかけられています(笑)。来年度が終わる頃には、さらに前倒しで15万人到達を目指してチャレンジを続けていきます。

梶川:本日は貴重なお話をありがとうございました。

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この記事の著者

梶川 元貴(Biz/Zine編集部)(カジカワ ゲンキ)

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