契約実務の技術的対応は可能-日本の銀行に求められる貨幣と繋ぐAPI 対応
それでは実際にブロックチェーンを使用した契約実務をどのように実現していくのだろうか。「スマートコントラクト」について増島氏は「リアルで契約をつくる時と同じ発想で、さほど難しいものではない」と語る。
つまり、ブロックチェーンは、トランザクションをチェーンの中に記述して、それをその中で実行することに意味がある。チューリング完全な状態のプログラミング言語ならば、「if と then」で成り立つ契約書と同じ内容を記述し、容易に実行することができるというわけだ。技術的にもマルチアセットを同時に管理することで同時履行も確保できる。こうしたことが可能になれば、定型的な契約の自動執行はもちろん、企業間物流取引への応用も可能になるだろう。また、シンジケートファイナンスへの応用も容易だ。