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問題解決に効く「行為のデザイン」とは

人の行為を止める「バグ(不具合)」の種類と「デザイン」による解決

『問題解決に効く「行為のデザイン」思考法 』

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混乱させるデザイン、負の循環に陥るデザイン―バグの原因と解決法

3. 混乱のバグ(カオス・バグ)

 「混乱のバグ」とは、コトやモノの数が多すぎて、混乱を招き、見た目にも美しくない状態になることだ。その原因は、優先順位の欠如や規則性の不足にある。例えば、Webで興味があるサイトを見つけると、「お気に入り」に入れるが、その数が増えてくると、読みたいときに探せないという状況が生まれてしまう。この解決のためには、「お気に入り」に一定の規則性を与える必要がある。

 コンセントにいくつもプラグを差し込むと、コードが縦横に重なって見映えが悪いばかりか、火災にもつながりやすいなど安全面でも良くない。そこで考えたのが、ニューデザインパラダイスという番組で放映された「node」という商品だ。その番組のweb投票でも「実用化してほしいアイデア」の1位を取ったほどなので、潜在的なニーズがあったと思われる。常識とされてきた「2穴」から脱皮し、8つの差込口をライン上に配置。プラグの形状や伸ばしたい方向性に合わせて差し込めるので、アダプターやプラグがカオス化するのを避けられる。どのプラグがどこにあるか分かるので、バグを解消して、「プラグを抜き差しする」という行為の流れをスムーズにする商品となった。

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この記事の著者

村田 智明(ムラタ チアキ)

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