「アナロジー」から共通点を発見すると、メカニズムが見えてくる
佐宗:
以前、この連載でもインタビューしたポジティブ心理学の権威チクセントミハイ教授は、低次の欲求から自己実現欲求へとドライブをかけるにあたり、対話の重要性をあげていました。人事面談や呑みニケーションでもいい、ただ聞くだけでもいいと。そこについてはリモートでなさっているわけですよね。
佐藤:
ええ、最近はチームコミュニケーションツールであるSLACKなどが登場してやりやすくなりましたね。何か成果が上がれば、即全社へのニュースとしてこまめに流します。対面だと時間が掛かるし、一部にしか伝わらないですけど、良いニュース、誰かを賞賛することなどは、全社あげて話題にしたいんです。会社もまた人間が作り出すネットワークで、会話は「反応」。そう考えれば、脳がばーっと活性化することと、アナロジーとして重なるんですよ。