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「複業」という生き方

「大企業×地方移住」というスタイルでの複業―キャリアの活かし方、働き方、お金のこと

第3回:サービスデザイナー 津田賀央さん インタビュー【前編】

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正社員から週3日勤務の契約社員という生活へ

――現在、津田さんは、長野県富士見町を拠点として生活しながら、週に3日は会社勤務、それ以外を自ら起業した「Route Design」で仕事をするという「働き方」を実践されていると伺いました。まず、具体的にどんなふうに働いていらっしゃるのか、教えてください。

津田賀央さん(以下、敬称略): 東京・品川にあるオフィスに出勤するのが、週に火・水・木の3日、それ以外は富士見町の自分の自宅か、自分が運営する「富士見 森のオフィス」で仕事をしています。どちらが忙しくなっても、その配分は変わりません。ソニーに出勤するのは週3日で抑えるようにしています。ただ、役員への提案、打ち合わせ、役員や部長クラスが参加する定例会が出勤日以外の場合も。基本的にテレコンで対応していますが、その日だけ出勤するということもあります。

――具体的に、ソニーにおける津田さんのタスクとは何でしょうか。

津田: 主に、進行中のプロジェクトや新規サービスのプランニングです。その他に、部署における突発的な要求に応じて、タスクを引き受けています。それを、先ほどお話しした週3日の中でやっています。

タスクを厳選して、得意な仕事にフォーカスする

――かなりの仕事量ですよね。火・水・木以外でも、ソニーの仕事をやることにはなりませんか。

津田: 実質、そういうことはあります。企画書や資料の作成などは、週3日で終わらないことも。もともと週5日でやっていたことを、週3日でこなさなきゃいけないのですから、当たり前です。それに、僕自身ができたとしても、さきほどの役員との打ち合わせのように、他の人は週5日で動いているのだから、合わせなくてはいけない部分も出てきます。
 人によっては、「3日以上働いているじゃないか」と文句を言う人もいるんでしょうけど、僕が広告代理店で働いていた頃は、徹夜で企画書を作るというようなことは日常茶飯事だったので、「企画書は寝ないで作るもの」と思っているので(笑)、そのこと自体はそこまで苦ではありませんね。
 ただ、上司が本当に良くしてくれて、定例会の運営などのいろいろなタスクを減らして、コンセプトメイキングや企画書作成など、できるかぎり僕が得意な仕事にフォーカスできるような采配をしてくれています。

――部署内は、どのようなタスク配分で動いていらっしゃるのですか。

津田: 例えば、企画開発の初期段階だと、ブレインストーミングで出たアイデアを収集して、僕が企画書に落とし込みます。それだけだと、ただのアイデアですから、その上でサービスを定義して、ユーザー体験を考えて、ビジネスとしての設計図を作っていく。
 これを別の部署や上長に持って行き、細々とした折衝をする作業は、ちゃんと関係者が膝を詰めて話すところじゃないですか。それは、どうしても限られた日数と遠隔地だと限界があるので、マネージャーとして上司が担当してくれています。「津田は、得意なコンセプトメイキングを、火・水・木と集中してどかんとやって、金~月は違うことやってリフレッシュして、またクリエイティブなことをやってくれ。プロジェクトのリードやファシリテーション的なところは、俺がやる」といってくれるところに助けられています。

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