「TREZOR」は、非常に小さなデバイスであり、すでに100か国以上で標準的に使用されているハードウェア型のビットコインウォレット。電源も必要なく、USBでPCに接続するだけでブラウザからウォレットを利用でき、秘密鍵はデバイス内に安全に保存されているという。
PCで入力される情報がウイルスやマルウェア、キーロガーで読み取られたとしても、物理的にデバイスと暗証番号とが揃わない限り送金することが不可能であるため、「TREZOR」を使うとビットコインを安全に保管・使用することが可能だという。
日本でもビットコインの知名度が上がるなかで、ビットコインの管理は一般的なユーザーには複雑だといわれてきたが、「TREZOR」を使うことで2つのボタンを使うだけで、PCから簡単にビットコインを保管・使用できるようになるとしている。
「TREZOR」の特徴は次のとおり。
・柔軟な利用環境:Windows、OS X(Mac OS)、LinuxといったOSで、ブラウザから使用可能。電源も必要なく、USBケーブルでPCに接続してMyTrezor.comを開くだけで、安全にビットコインウォレットを利用できる。
・安全で便利なビットコインウォレット:最新の暗号技術が使われており、そのソフトウェアは全てオープンソースとして公開されているため、第三者によってその中身を監査することが可能。透明性を確保することにより、バックドアのない安全性を保証。また、通常のビットコインアドレスと同様、シードの文字列を紙に印刷するだけでバックアップが可能であり、その文字列からいつでも別のデバイスにレストアすることが可能。
・TREZORパスワードマネージャー:ビットコインウォレットとして機能するだけではなく、無償で提供されるTREZOR Password Managerを使用すると、パスワード管理デバイスとしても使用できる。
・Zaifとの連携:さまざまなサービスの二段階認証デバイスとしても使用できる。テックビューロでは、近日ビットコイン取引所ZaifにTREZORによる二段階認証機能やパスワードレスログイン機能を順次提供し、さらに安全な利用環境を整備する予定。