AHP/ANPを様々な領域の意思決定に活用する
いかがでしたか? AHPは戦略だけでなく、サプライヤーやベンダーの決定など、プライベートでは旅行先や就職先の決定など幅広く利用することができます。今回は、非常なシンプルなケースを使ってご説明しましたが、評価基準の間に相互依存関係がある場合(この場合は、ANPを使います)、評価基準がさらなる階層構造になっている場合、複数のメンバーが参加する場合などでも構いません(少しステップが増えますが)。
昨年末に、私が運営しているFacebookページ(ビジネスアーキテクチャー研究ラボ)にて、Facebookのクエスチョン機能(なくなってしまいましたが)を利用したアンケートを実施しました(図11)。皆さんに、パン屋さんの経営者になったつもりで戦略を決定するというテーマです。延340人の方にご回答頂きましたが、ソーシャルネットワークを上手く活用すれば、複数の関係者が意思決定に参画することができます。
AHP/ANPが万能だとまで主張するつもりはありませんが、意思決定ができない組織、理屈はないけれど押しの強い人の意見に流されてしまうビジネスケースにおいて、試してみてはいかがでしょうか?