MBA留学で学んだ「セオリー」と「リアルビジネス」
——法人営業の後は、どのような仕事を経験しましたか?
その次に、国際ビジネス部に異動。海外企業への投資や提携をリードする部署に移りました。当時は、米国の携帯電話会社への投資が不調に終わった直後で、大きな追加投資の意思決定がなかなかできず、少しもどかしい思いもあったのが正直なところです。ただし、この部署ではMBAホルダー上司やに恵まれ彼らから大きな影響を受けました。振り返ってみると、ファイナンスやマーケティングの体系立った知識、つまり、ビジネスの“セオリー”が身についていれば、自身の経験に10倍にも100倍にもレバレッジがかけられる。今も昔もビジネススクール不要論みたいなものはありますが、彼らはセオリーやロジックに振り回される事なく、実戦に使いこなしていた。こういったことが一番大きな学びになっています。セオリーという武器を手に入れ、異文化からも新たなことを吸収しビジネスパーソンとしてより成長したいと思い、アメリカにMBA留学に行く事を決めました。