クレジットカード利用者にとって価値が高く、クレジットカード会社・信販会社にとって導入の負荷が少ないFinTechサービスを提供するためには、システムの仕様変更への迅速な対応、セキュリティーの確実性などにより、アプリケーションの価値を高めることが必要になる。また、FinTech企業のアプリケーション開発やサービス提供には、開発の生産性が高く、標準化に対応した汎用的なシステム環境が重要だという。
「FinTech カードAPI」は、カード利用明細、ポイント照会、サービス利用状況照会といったFinTechサービスとクレジットカード会社・信販会社の既存システムをアプリケーション間で接続するAPI群。APIの標準化を推進している「BIAN(Banking Industry Architecture Network)」の方式に基づいており、汎用的なことが特徴になる。
また、セキュリティーについては、オープンな認証プロトコル「OAuth」により、利用者のIDやパスワードをクレジットカード会社・信販会社が認証した上で、FinTechサービスの利用を許可する仕組みとなり、セキュリティーが強化されるという。「FinTechカードAPI」は、IBMのAPI作成・管理・運用ソフトウェア「IBM API Connect 」と「IBM DataPower Gateway」により提供される「OAuth」と連携する。
このたび、次の6社において、「FinTechカードAPI」の第1弾の仕様を合意した。今回の検証結果を踏まえ、FinTechサービスのさらなる拡大に向けて、FinTech企業やクレジットカード会社・信販会社との協業を継続して行っていく予定だとしている。
- 株式会社オービックビジネスコンサルタント
- 株式会社Zaim
- 株式会社TKC
- freee株式会社
- マネーツリー株式会社
- 株式会社マネーフォワード
なお、「FinTechカードAPI」は、第2弾としてカードローン申し込みやあとリボ申し込みなどに対応させ、より戦略的なカードAPI群を提供する予定だという。