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Design Ethos 生活文化力という資質

クリエイティブ人材に「異質を受け入れる器量」が求められる理由

Design Ethos 生活文化力という資質:第4回

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 クリエイティブ人材に求められる資質である「生活文化力」。過去に作られた普遍的価値を愛でる「伝統文化」に対して、「生活文化」は移り変わる日常生活のなかで高い文化レベルを求めたり、楽しもうとしたりする姿勢である。「生活文化力」は、美と質の追求、感性への自負、異質の許容、という3つのテーマで構成されるとして話を進めてきた。今回は3つ目の要素である「異質の許容」を、①異質から得るインサイト、②異質への正しい反応、③異質を認める社会、という3つの視点から考察してみたい。

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異質と関わろうとする姿勢が「クリエイティブの生命線」

 ここで話す異質とは、私たちそれぞれが「心理的な距離」を感じる人達のことである。私の例で言えば、自分は30代中盤、男性、デザイナー、日本人、ほぼ無宗教、健常者であるから、お年寄り、女性、エンジニア、アフリカ人、カトリック、障害者といった人に距離感を抱く。それぞれの要素をもって、どの程度「異質」と感じるかには個人差がある。北欧の女性よりも中国人の男性に親近感を抱く人もいれば、中国人の男性よりも北欧の女性に親近感を抱く人もいる。当たり前だが、強く、心理的な距離を感じる人ほど、自然に交わることは少なくなる。

 多種多様な要素や文脈を統合しながら新しいアイデアを生み出す能力はクリエイティブの生命線だ。しかし、自分だけを通して見える世界は本当に小さい(竹沢うるまさんの「Walkabout」なんかを眺めているとつくづく痛感する)。自分の中にある情報だけで解決しようとする自前主義は、クリエイティブとしては怠慢である。そして、竹沢さんの旅が象徴するように、異質と交わることは自身の価値観を確認したり成長したりすることにもなる。

Walkabout写真:竹沢うるまさんの写真集「Walkabout」にある1枚。世界の広さを瞬時に思い出すことができる素晴らしい本。

■関連リンク:写真家 竹沢うるま オフィシャルサイト

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ロンドンの富裕層に高級和食器を届けるために、“異質ネットワーク”から得た「予想外のインサイト」

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この記事の著者

池田 武央(イケダ タケヒロ)

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