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Design Ethos 生活文化力という資質

「デザインシンカー」が増える社会で、「デザイナー」に求められる役割とは?

Design Ethos 生活文化力という資質:第5回(最終回)

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 本連載では、ロンドンのデザインコンサルで10年間働いてきた私なりの経験に基づき、クリエイティブ人材の資質だと考える「生活文化力」に関して幾つかのポイントをまとめてきた。連載最終回の今回は、これまでの内容を振り返りつつ、本連載に関する多くのデザイナーとのディスカッションで見えてきたテーマであり、次回連載のテーマとしたい「デザインシンカーが増える社会における、デザイナーの役割」について話したい。

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クリエイティブの資質、生活文化力とは

 近年、日本では沢山のデザインメソッド*が紹介されビジネスシーンにおいて良い結果が生まれている。非デザイナーの、デザインに関するリテラシーが上がり、デザインという職能に対してより大きな期待が寄せられるようになった。しかし、過去10年間ロンドンのデザインコンサルで働いてきた実感として、高いクリエイティビティを発揮するためには、手法だけでは十分でないという思いとその経験があった。デザインメソッドは「心技一体」の「技」の部分にあたる。そして、「技」と同等に大切な「心」にあたるのが「生活文化力」である。クリエイティブ人材にとっての資質であり、クリエイティブ活動をするための“前提条件”のようなものである。

デザイナーの資質と手法

 いくら付箋紙を貼ってもプロトタイプしても、使う人の感性や価値観が伴っていなければ、高いクリエイティブアウトプットはでない。クリエイティブ人材として新商品開発やブランド戦略の仕事をしていると「豊かさ、憧れ、ラグジュアリー感」といったテーマがよく出てくる。洗練された感性や文化力を抜きに扱えないテーマだからこそ、クリエイティブには手法だけではなく、高いレベルでの感性や価値観が、資質として求められるのである。

 これまでの記事で、生活文化力を「美の追求」「感性への自負」「異質の許容」という3つの要素で説明してきた。まずは、各要素の概要と、個人レベルと企業レベルでとれるアプローチを振り返りたいと思う。

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「美の追求」がクリエイティブチームのアウトプットに大きな影響を与える理由

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この記事の著者

池田 武央(イケダ タケヒロ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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