「Eight」は、2012年にサービスを開始したSansanの個人向け名刺アプリ。名刺情報を正確にデータベース化して、アプリで管理する機能が好評を得て、2015年に100万ユーザーを突破した。その後、「フィード」や「グループメッセージ」といったユーザーのコミュニケーションを促進する機能を提供した結果、現在では150万人を超えるビジネスパーソンが利用する、国内最大規模のビジネスネットワークになったという。
「企業ページ」では、ユーザーは気になる企業のページをフォローすることで、広報・マーケティング・採⽤担当者が日々発信するコンテンツを、「Eight」のフィードで受信できるようになる。⼀方で企業は、新製品のリリース情報、メディア掲載情報、自社ブログや採用コンテンツなど、ビジネスにまつわるさまざまな情報を、フォロワーに届けることができる。
⼀部の企業に対して事前に企業ページのコンセプトを伝えたところ、日産自動車、岡村製作所、サイバーエージェント、サイボウズ、ランサーズなど、大手企業や気鋭のベンチャー約10社が、先行企業として機能リリースのタイミングに合わせて、いち早く利用を開始することになったという。
・Eight Talent Solution:人材を獲得できるダイレクトリクルーティング・サービス
企業ページの有料オプションとして、Eightユーザーに採用担当者が直接スカウトメッセージを送れる、ダイレクトリクルーティング・サービス「Eight Talent Solution」の提供を開始する。「Eight」には、1年間に1億枚以上の名刺が取り込まれており、転職などによる名刺のアップデート情報は、1日あたり約500件近く蓄積される。それらの情報をもとに、その会社に最適な転職候補者を「Eight」はリコメンドする。
企業の採用担当者はわずかな工数で理想の人材にリーチすることができる。ユーザーは日々「Eight」を使っているだけで、自分を必要としてくれる企業に出会うことができる。転職エージェントなどの第三者からではなく、企業の担当者から直接スカウトメッセージが届き、アプリのメッセージで気軽に返信できる。3月から⼀部の先行利用企業で試験的に運⽤したところ、「多くの転職潜在層にリーチできるだけでなく、他のサービスと比べて候補者からのレスポンスが早かった」と好評だった。
・Eight Ads:名刺データを活用したBtoB商材に最適なターゲティング広告
広告配信に関しても、「Eight」ならではのソリューションを案内する。「Eight」のアクセス時間のピークタイムは、多くの人がビジネスに意識が向いている時間と重なっている。ユーザーの投稿も、ほぼすべてがビジネスに関する内容なので、特にBtoB商材を訴求する場として、高い効果が期待できる。
また、ユーザーが「Eight」に登録したプロフィール名刺データと帝国データバンクの企業データを活用して、事業戦略の意図にあった、きめ細やかなターゲティング設計が可能になる。Eight Adsは、企業ページの機能としても、近々組み込まれる予定。