新拠点では、従来のカスタム開発に加え、さらにクラウドに特化したアプリケーション開発を促進する。営業支援や人事管理、業務管理、事務効率化などのさまざまな領域でクラウドベースのソリューションに対する需要がますます高まる中、開発からサービス提供までを手掛ける拠点として機能拡充を図るという。
具体的には、データ分析プラットフォームの構築を通じたアナリティクス業務の展開やソーシャルやモバイル、IoTなどを中心としたデジタルサービス、さらには人工知能(AI)やロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)の支援を強化し、企業のデジタル変革を実現していくとしている。
また、これらの分野の優れたソリューション・エンジニアを確保するため、2020年までに200人規模の体制を視野に入れ、地元教育機関の卒業生やUIJターン人材などの採用強化を図る。このほか、開放的なオフィスデザインを採用することで、地元のコミュニティや学生、スタートアップなどとのコラボレーション促進も目指すという。
アクセンチュアは、システムの設計、統合、実装、テスト、保守を手掛ける国内初の大規模なカスタム開発拠点として、2006年11月に同センターを開設した。その後は首都圏の業務を補完する形で、世界各地で保有するクラウド関連の技術やノウハウを集約した「クラウドアプリケーションファクトリー」や変化の早い技術トレンドに対する支援や技術者育成を目的とした「HDC-Lab」を設置するなど、ナレッジセンターとしての役割も強化してきた。