2026年1月22日、Advanced AI Partners(AAIP)は、企業の経営企画やDX推進部門を対象にした「生成AIアンバサダーコミュニティ」の本格始動を発表した。本コミュニティは企業横断で集まるDX推進・経営企画リーダーの知見を共有し、学びと実践、相談とを結びつける統合型プラットフォームである。

近年、生成AIなどのテクノロジーの急速な発展により、多くの企業でDX推進人材の需要が拡大している。AAIPによれば、DX推進の現場ではリーダーの孤立が課題となっている。また、三菱総合研究所の推計(2025年6月発表)では、2035年までに日本で求められるDX推進人材は86,000人にのぼるとされ、特に組織内の合意形成や意思決定を担う「ビジネスアーキテクト」の不足が指摘されている。
AIエージェント普及で情報収集やデータ処理は効率化が進んでいるものの、組織内の調整や部門横断の連携、経営層との対話など人間特有の業務は、依然としてリーダー層の大きな負担になっている。AAIPはこうした状況を踏まえ、リーダー同士の支援や知見共有の基盤を築くことが、今後の企業競争力や労働生産性向上に不可欠であると位置付ける。
「生成AIアンバサダーコミュニティ」は、主に以下の3つの価値を提供する。
1つ目は、実務課題を共有し相互研鑽する「共創の場」である。
他社リーダーやAIに関心を持つ実務者と繋がりフィードバックを得ることで、知見を実践的な理解に昇華できる。
2つ目は、専門家が提供する最新ニュースや技術動向の「効率的な情報収集」である。
現場活用を意識した考察コメント付きのコンテンツにより、個々の知見を「使える情報」として得られる。
3つ目は、DifyやCopilot Studioなどの実装例やプログラムコードを含む「実務直結の技術ナレッジ」の提供である。
これにより現場での検証コストを削減できる。
さらに、コミュニティの一部は「ゲストページ」として無料公開し、登録不要で最新ニュースや技術解説動画を視聴可能とした。忙しいリーダー層が通勤や隙間時間に利用できるインプット環境を整えている。
AAIPは「生成AIを企業文化へ定着させるには、人の力とそのネットワークが重要」とし、孤独になりがちなDX・経営企画実務者に知見と仲間を提供することが、日本経済の再成長に不可欠と述べている。
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