「バリューチェーン」から「バリューネットワーク」へ
3つ目のテーマは、「バリューチェーン」から「バリューネットワーク」への企業活動のシフトに関するものです。バリューチェーンとは、「原材料の調達からプロダクトやサービスが顧客に届くまでの企業活動を、一連の価値が付加されていく連鎖(例.購買物流、製造、出荷物流、販売とマーケティング、アフターサービス)」として説明するものです。これは、マイケル・ポーター教授が提唱したフレームワークで、多くの伝統的なメーカー企業にとっては親しみやすいものでしょう。
一方、バリューネットワークとは、「顧客に対する最終的な成果の実現に対する責務をもち、ネットワーク内に参画している各々の企業が果たすべき役割を指揮するリーダーとして振る舞う企業活動」を説明するものです。バリューネットワークは「ビジネスエコシステム」、指揮リーダーとなる企業のことを「キーストーン」として言及されることもあります。